長さ15m未満の船に対しては、表6.1に示す修正をした水圧値を使用する。
板厚の計算は周辺固定の矩形板として、最大応力が板の耐力σy(kgf/mm2)となる条件で求める。したがって、船底外板の厚さtは、次の計算式によって求められる。
表6.8縦横比による板厚の修正係数
船尾ボス外板及びそれに隣接する外板の厚さは、上式で計算した値の1.25倍とする。
プロペラ直上外板については、プロペラ中心から前後左右方向にプロペラ直径以上の範囲で板厚を1.25倍する。
外板に吸水口及び排水口等の開口を設ける場合は、その四隅に丸みを付け、必要に応じて適当に補強し、縦及び横の強度を維持しなければならない。
錨及び錨鎖による摩耗及び損傷に対する補強又は漁具が擦れる個所の保護及び接岸等による凹損に対する補強のため、必要に応じて増厚し、又は適当な保護材を取り付ける。保護材としてはステンレス鋼製品を使用するのが良く、普通鋼材は好ましくない。
(3)船底縦通肋骨
船底縦通肋骨は船首尾に全通して配置し、特設肋板との取合いは全局溶接することを原則とする。船底縦通肋骨のウェブ厚さに相当するスリットを特設肋板に、また、船底縦通肋骨のブリーフランジ又はバルブ部に特設肋板の板厚に相当するスリットを設け、組合せたうえ全局両面溶接する。
特設肋板に貫通口を切り開けて船底縦通肋骨を通すときは、切欠きの深さは特設肋板の深さの50%以下とし、船底縦通肋骨のウェブの片面は特設肋板に直接溶接し、さらに有効な肘板を取付けて強固に取合う。
船底縦通肋骨の計算水圧Pは、6.2.1の船底構造に対する標準外力Plから基準水圧P0を差引いた値をスラミングによる付加水圧と考え、この付加水圧の3/4を基準水圧P0に加えたものとする。
P=0.0358L−0.0139(kgf/cm2)
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